7割がた実験、シンポジウム聴講。
月…AM 講義資料の選定。PM~夜 DNA抽出、培地調製、PCR、泳動、集菌、植え継
ぎ。
火…AM 菌株の保存、PCR。PM mailの固め打ち、泳動、植え継ぎ、PCR、泳動、ゲノム
抽出。夜 講義資料の選定。今度は
なぜか放射線科学。
水…AM PCR、ゲノム抽出続き。PM PCR、器械の選定、発注。委員会。夜 Nk先生から
実験実習の評価についてお話…を伺っている間に時間がなくなる。
木…AM 泳動、集菌準備。PM PCR、研究受託元とディスカッション。研究計画。
夜 PCR、本の発注リストづくり。
金…AM 菌株の保存、本を33冊発注。PM~夜 K大へシンポジウムを聴きに。
土…AM 菌株の保存、PCR。PM~夜 PCR、洗い物、実験実習の成績表を作成。
日…PM 菌株の保存、PCR、培地調製、成績表を完成…するつもりが、また評価を迷って
頓挫。電気泳動o/n。
引き続き実験中。新しい発見が1つ。昨夏生えなかったものが生え、増えなかったものが増える。おりゃぁ! (←気合いで)
Tk社さま、器械の据え付け心待ちにしております(←早く欲しい)。Wk社さま、Taq即日配達ありがとうございました。超助かりました。
実験実習、どれだけの学生さんに追加で課題を出すかを悩む。みんなバッチリだと、こんな時間は要らないのだが…。分かってなさそうな人には、目の前でやってもらって口頭試問しようかな、とか考え中。
-------------------------------------(以下、080114追記)
金曜日、COEの
シンポジウムを聴きに行く。
去年はK先生のお世話でバイオ環境館で開かれ、yshinodaもしゃべらせてもらったのでした。今回は最終回ということで、大御所のYm先生と、
味の素(株)のNs先生のお話。
Ym先生のお話は、5'-イノシン酸、L-DOPA、D-アミノ酸、アクリルアミドといった、先生が関わられた発酵生産についてのお話。
分子生物学の黎明期に、さまざまな人たちが活躍してめざましい業績をあげた話は有名ですが、その規模やインパクトに(質的な)違いがあるとはいえ、応用微生物学の分野で1950年代の後半から日本で成し遂げられてきた画期的な成果を、当のご本人から伺えるという貴重な機会。
”ランダム変異は自然の摂理”
”研究は努力。自信と誇りを持ってやる”
といった言葉が印象的。
先生の
「微生物に無限の可能性を求めて」を読み返そう。
しかし、これほどいろんなことがやられていると、これから新しいものを見つけるのは容易ではないかも、という気も。
Ns先生はバイオ環境学部の理事もされているのですが、いわゆる「直言居士」な方なのでしょう。聞いていて面白い。
”日本人特有の自然と文化から研究のオリジナリティーが生まれる”
”「農芸化学」は日本のオリジナル”
”「芸」は「へりくだる、謙虚に対峙する」が原義”
といったお話に続いて、味の素(株)の事業について。
"医薬事業展開のきっかけはMSG(グルタミン酸ナトリウム)の安全性証明のための努力”
なるほど。
そして極めつけは先生ご自身のライフヒストリー。
”研究はオプティミストじゃないと成功しない”
”「行きがけの駄賃」研究”
”Corynebacterium「神話」”(バッサリ)
熱弁を振われる。
大学教育に関する提言も興味深い。
”「課程博士」はやめて、「卒業方式」に”
”外国企業からも資金を集められないと駄目”
最後に、「70歳を過ぎたら日本の近代の(無名の)技術者の活躍について研究したい」と言われて、やはりこの人は目の付けどころが違うかも、と思う。ドイツへ行って、日本では学問の歴史や伝統(たとえそれが短いものであっても)を感じることがほとんどなかったことを痛烈に感じたので。それは日々の研究には役に立たないけれど、少し長い目で見たときには大事なことじゃないかと思っています。それほど「オリジナル」な「農芸化学」という名前の学部が何故「右へ倣え」で無くなったのかというところに問題の一端が伺えるのでは?
だから、時にこうした「歴史を語る」話を聞くのも必要なことでしょう。学生の頃は全く関心がありませんでしたけれども。
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実験できて、気分はいいです。その他の仕事が滞っていますが。
また来週。