2回生の実験実習が始まる。
月曜日…午前、イベントの後処理。午後、実験実習のテキストづくり。夜、植菌。
火曜日…終日テキストづくり。夜、Hr君にお願いした原稿の直し。直しすぎた。
水曜日…午前、原稿の直しを送信。そのあとテキストづくり、金曜日の分は仕上がる。
木曜日…午前、テキストの残りの分に取りかかる。実習の打ち合わせ1時間、午後、染色液を調製したり、接種ループのニクロム線を曲げたり。テキストをほぼ仕上げる。
金曜日…当日朝にテキストを印刷する羽目に。午後、実験室で準備をして、そのまま実習。結局染色まで行かず、カビ、酵母、バクテリアを見ただけで終わってしまう。すこしだけ反省会。夜、Hr君から帰ってきた原稿をまた直す。
土曜日…相当疲れた頭で原稿を直して送る。そのあと、ドイツに帰った留学生からの質問に答えるために調べもの。遅ればせながら衣替えのために実家に帰る。明るいうちにキャンパスの外へ出るのは9月以来かも。もうずいぶん木々の葉が落ちていることに驚く。夜、イベントのアンケートの集計。
日曜日…午後の数時間アンケートの集計をして大学に戻る。
アメリカの出版社が出している一般微生物学の実験書の最初の方を抜粋して翻訳したら、3回の実習で60ページになってしまい、エラいことに。もっと他の教科書の内容も付け加えようと思っていたのですが、それはまた来年度に。
凝りまくり。相変わらず。
単発で1時間だけ一方的に話をするという以外で初の講義だったので、相当あたふたしましたが、一回やってだいたい感じが分かった気が。実質的な”講義debut”ですかね。初回は「顕微鏡で微生物を見る」というだけのことだったのですが、学生さん的にはかなり面白いらしく、結構ちゃんとやってくれたので安心しました。あとの方はもっと面白いんですが。
ドイツに滞在していたとき、学生さんがPraktikumと呼ばれる同じような実習のコースを受けていたのですが、名前を伏せた微生物を配られて、その性質を自分でいろいろと調べて名前を当てるとか、酵素をカラムで精製するだとか、非常に古典的なことをきっちりとやっていることに感心しました。いきなり、微生物にものを作らせるとか、遺伝子操作したりとか、そういうのでなしに、こうした一般微生物学の王道をここでしっかりやりたい、という野望があるわけです。大学に関わるこの国のゴタゴタを横目に見ながらも、優れた研究者かつ教育者になれるように。30年計画だけど。
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この間のイベントで書いていただいたアンケートは、全部で50枚近く集まり、半分くらいは学生の方(高校生?)のようでした。結果を一部紹介しておきます。
『「エコ」・「食」・「農」について、どのようなテーマに関心がおありですか?』
という問いに対して、
a. 地球温暖化・気候変動
b. 省エネルギー・新エネルギー(太陽光・風力・小水力発電)
c. ゴミ問題・リサイクル
d. バイオマス利活用
e. 公害問題(大気、水質、土壌汚染など)
f. 生物多様性・生態系保全
g. 里山の保全
h. 保津川など流域の保全
i. 食の安全(農薬・食品添加物・遺伝子組み換え作物)
j. 日本の農業を取りまく問題
k. 日本の林業を取りまく問題
l. その他
という選択肢を設定して3つまで(実際はたくさん○を付けた方もいましたが)選んでもらった結果。だいたい150個くらいの○の集計は以下の通り。
エクセルのデフォルトで色が汚いですが。
温暖化の次が食の安全、そして省エネルギーという、それらしい結果に。食の安全というのは、なにかと昨今話題ですね。
自由感想欄から。
「私たち、日本の人々はもっと考えて行動に移し、二酸化炭素を排出しないような国にしていかないと思いました。」
「とても勉強になりました。多くの人が問題を意識し、行動していくことが大切だと思いました。」
この国を少しずつでも変えていくのは、我々より下の世代でしょう。この学部はそのためにあるのでしょう。
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さて、またリフレッシュした頭で頑張りましょう。
また来週。