Oxygen reactivity of both respiratory oxidases in
Campylobacter jejuni: the "
cydAB" genes encode a cyanide-resistant, low-affinity oxidase that is not of the cytochrome bd-type.
Jackson RJ, Elvers KT, Lee LJ, Gidley MD, Wainwright LM, Lightfoot J, Park SF, Poole RK.
J Bacteriol. 2006 Dec 15; [Epub ahead of print]
微好気性細菌
Campylobacter jejuniは2つの末端呼吸オキシダーゼを持っているとされているがその性質は知られていない。ゲノムを調べると、
cydABオペロンはシトクロームbd様のオキシダーゼをコードしているが、細菌細胞にはこうしたオキシダーゼに特徴的な高スピンヘムbdの分光学的シグナルが見られない。
cydABを破壊しても生育に大きな影響はないが、ギ酸呼吸と5%酸素下での生存性が減少し、呼吸のシアニド耐性がなくなるのでCydABはシアニド耐性。そこで
Pseudomonas aeruginosaの遺伝子のようにCioABと改名することを提案する。この細菌の持つもう一つのオキシダーゼと共に酸素へのアフィニティーを高感度に測定したところ、
cioAB型オキシダーゼは比較的低いアフィニティを示し、その発現は酸素濃度が上がると5倍になった。これに対して
ccoNOQPはシアニド感受性オキシダーゼで、シトクロームcb'型酵素をコードしているとされ、微好気条件下の呼吸で主要な働きをしており、高い酸素アフィニティを持っていた。低温光分解分光(Low-temperature photodissociation spectrophotometry)の結果は、どちらのオキシダーゼもリガンド結合活性を持っていないことを示した。
難。訳語が少し怪しいです。配列上は微好気的なシトクロームがそうではなくて、別にもう一つ持っているということ。シトクロームについて勉強する必要アリ。イギリスのグループ。