Wza the translocon for
E. coli capsular polysaccharides defines a new class of membrane protein.
Dong C, Beis K, Nesper J, Brunkan-Lamontagne AL, Clarke BR, Whitfield C, Naismith JH.
Nature. 2006 Nov 1; [Epub ahead of print]
たくさんのバクテリアが、細胞外多糖(EPS)を生産する。あるものは分泌高分子であり、細胞表面との関わりはほとんどないが、あるものは細胞表面に強固に結合し、はっきりとした層構造、夾膜(capsule)を形成する。これは細胞を包み込み、バクテリアが宿主の免疫系から逃れたり、これに対抗したりするのに機能する。EPSはバクテリアが上皮(epithelia)や医療用インプラントなどの表面に付着して生育するときに重要な役割を果たす。また、あるものはその性質から産業上あるいは生物医学上重要な用途を有する。
ここでは大腸菌のグループ1夾膜輸送(group 1 capsule export)に必須の内在性(integral)外膜リポタンパク質で、8サブユニットからなる340kDaのWzaの2.26Aの解像度で得られた立体構造について報告する。
膜貫通領域は新規なαらせんバレルである。大部分の構造はペリプラズムに存在し、3つの新規なドメインが組み合わさって中央に大きな空洞を形成している。細胞外の環境に対して開いていて、ペリプラズムには閉じた形をしている。我々は夾膜多糖の輸送についてそのルートとメカニズムを提唱する。これはDNAやタンパク質のような他の大型の極性分子の輸送についても示唆を与えるかもしれない。
イギリスのSt Andrews大学。夾膜を構成している多糖を輸送する膜タンパク質の立体構造。膜タンパク質というところが重要なのだろう。このグループの
前の論文では、解像度が15.5A。外膜のチャンネルタンパクを集めた
こんなサイトにも記載有り。これだけで一つの大きなテーマなわけか。