Engineering a
Saccharomyces cerevisiae Wine Yeast That Exhibits Reduced Ethanol Production during Fermentation under Controlled Microoxygenation Conditions
Stephanie Heux, Jean-Marie Sablayrolles, Remy Cachon, and Sylvie Dequin
Appl. Environ. Microbiol. 2006;72 5822-5828
アブストラクト抄
H2O-NADH oxidaseを
S. cerevisiaeで発現させることで、細胞内のNADH濃度を劇的に下げ、代謝フラックスを変更することが出来る。エタノールの生産量は減少するが、アセトアルデヒドがまず蓄積し、生育と発酵過程を阻害する。この問題を克服するために、この同じ株への酸素の影響を調べた。酸素の供給を絞ることで、生育と発酵のパフォーマンスがゆっくりと回復したが、エタノール生産効率はほとんど変化しなかった。定常期にだけ酸素を供給するとエタノール生産効率は 7%減少したが、生育と発酵に変化はなかった。このアプローチは、アルコールレベルの低いワインを生産するのに有効である。われわれのデータはまた、解糖系フラックスの調節においてNAD+(NADH?)の再酸化が重要な役割を担っていることを示しており、NADH酸化酵素を発現させた遺伝子改変酵母株は、酵母における酸化還元代謝を調べる上で有用なツールである。
物質生産。組み換え菌を使うわけにはいかないだろうので、ワインの話はかなりこじつけ? NADH代謝についてよく勉強しなくてはならない。
「
モンドヴィーノ」という映画に、「発酵槽に酸素を送れ!」という指示を出す場面があるが、あれはアルコールレベルを下げるためだったのか?